自分が住んでいる地域は車社会で、各家庭で夫婦それぞれが1台ずつ車を持つのが当たり前という空気があります。そんな中、あえて1台でやりくりして生活する、という選択をしていました。
節約のために、1台で暮らす
きっかけは経済的なことを考えてのことでした。5〜6年前、それまで2台持っていた車を1台に減らし、節約のために車をなくして生活を始めました。最初のうちは「これでいいかな」という感じで、うまくやれているつもりでいたのですが、だんだん不便さを感じるようになっていきました。妻とスケジュールを調整しないといけない場面も増え、やっぱりもう一台欲しいなと思うようになりました。
思いがけず巡ってきた軽トラ
けれど、まとまったお金があるわけでもなく、車の値段も高い。ディーラーに足を運んでみたりもしたのですが、なかなかスムーズには見つからず、どうしたものかと悩む時期が続きました。それでも車が欲しいという気持ちはずっと持ち続けていました。
そんな時、家族が運転免許を返納することになり、その方が使っていた軽トラに乗れることになったんです。本当はワンボックスやSUVのような車に乗りたかったので、望んでいた形とはちょっと違うのですが、移動手段としてはまさに必要としていたものが、しかもお金をかけずに自分のところにやってきました。ここにも、自分が引き寄せたな、という感覚がありました。
軽トラなのでマニュアル車です。運転には最初、正直不安がありましたし、今でも坂道になるとちょっとドキドキします。それでも運転を重ねるうちにだんだん慣れてきて、楽しみも感じられるようになってきました。子どもたちも軽トラに乗ることを喜んでくれています。
仕事にもつながっていった
そして、この軽トラが来たタイミングが、思いがけない形で仕事にもつながっていきました。今、家事代行の仕事をしているのですが、あるお客さんから「なくなった書類を探してほしい」という依頼を受けました。部屋が散らかっているのでそれを片付けながら書類を探し、あわせて断捨離をして、今後散らからないよう収納も見直してほしい、という内容でした。ちょうどそのお客さんの依頼が入ってきたタイミングと、軽トラが自分のところに回ってきたタイミングが重なったんです。
お客さんが処分したい大きな家具などを、その軽トラで代わりに運んで捨てに行けるようになったことで、お客さんも思い切って物を手放しやすくなりました。自分でゴミをまとめても、それを自分で捨てに行くのはなかなか大変なもの。そこを自分が代わりにやってあげられることで、そのお客さんは繰り返し定期的に依頼を入れてくれるようになりました。
それだけでなく、その後は断捨離のお客さん以外にも、車で行かないといけない遠方のお客さんが新しく増えたり、子どもの送迎を自分が分担するようになったりと、軽トラの活躍の場はどんどん広がっていきました。仕事に行くのにも本当に役立っていて、いいタイミングで入ってきてくれたなと感じています。
必要なものは、必要な時に回ってくる
このエピソードを振り返って思うのは、「自分が願うと、必要なものが必要なタイミングで回ってくる」ということです。今、自分に必要でないものは回ってきていないだけで、また必要になれば、きっとそれも回ってくるのだろうという実感があります。自分でコントロールしているようでいて、実は自分にはコントロールできないところで、必要なことが自然と巡ってきている。この流れに身を任せていけばいくほど、きっと生き方は軽やかになっていくのだろうな、と思っています。


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