名探偵ポアロ・・・16年前の事件の真相を探る
オーディブルで聞きました。
依頼人は21歳の女性カーラ。16年前の夫(カーラの父)殺害容疑で投獄され、獄中死したカーラの母から20歳になったカーラに「自分は無実である」という手紙が届き、事件の真相を暴いてほしいという依頼から物語は始まります。
話を聞いただけで、事件を頭の中で再構築できるポアロの頭脳がすごい!
16年も前の事件でしたが、ポアロは関係者たち、そして容疑者5人から話を聞くだけで、事件を頭の中で再構築し、犯人を特定してしまいます。
それぞれの人の証言を繋ぎ合わせることで、供述にない部分まで埋められる。
その時の状況が見えている!
ここがすごい!
ポアロの推理1:話を総合すると、こういう立ち位置で、部屋を出た順番がこうだから、こういうことだよね(ここが供述にない部分)
とか
ポアロの推理2:この発言をこの人が言うのは、おかしいよね。ということは違う意味だったんじゃない?
とか
もちろん当時の事件現場を見に行きますが、そこから新しい証拠が出たりしません。
ただ人の話を聞いて事件を再構築し、それぞれの人が隠していたことを巧みに暴き、真相へ辿り着きます。
ポアロの凄さ、アガサ・クリスティーの綿密な筋道の組み立てが面白かったです。
他の作品も読んでみたいです。
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