僕は僕の知らない内にヤバイ行動をしていた。
童貞で冴えない、大学生の浦島エイジは合コンに参加したが、収穫なく、今日も一人寂しく眠りについた。
翌日目が覚めると、ベッドの隣には、知らない、超美人の女の子が寝ていて、自分の彼女だと言う。。。
しかし、僕には彼女と付き合った記憶がない!?
あれ?
日付を確認すると3日間、自分の記憶が飛んでいることに気づいた!!
エイジが街に出るとチンピラが僕にへーコラしてきたり、危ないギャングのお友達ができている。
さらにエイジを戦慄させたのは、部屋の押し入れから、血のついたボコボコのバットと3000万円の大金が出てきた。。。。
一体、僕の知らない間に何が・・・・。
作品について
『親愛なる僕へ殺意をこめて』
原作:井龍一、作画:伊藤翔太
週刊ヤングマガジンに掲載
全11巻
全97話
謎が次の謎を呼ぶ!
実は主人公のエイジは有名な連続殺人鬼の息子であり、父親は5歳の時にそのせいで自殺していたこと、そのせいで幼かったエイジは辛い経験をして生きてきました。
そのせいでエイジは二重人格を生み出してしまっており、二重人格の僕が暴走していたのでした。
記憶がない空白の時間を少しずつ情報を集めながら、真相を追っていく展開です。
連続殺人犯の父の事件を模倣した死体が発見されたり、ギャングとの一触即発のスリルあるやり取りがあったり、警察とも駆け引きをしながら、最後には父親の事件の真相までが複雑に絡んできます。
父親が本当に犯人だったのか、恋人がなぜ自分の人格を消そうと画策しているのか。
スピード感ある展開で、最後まで一気に読めました。
謎が解明され、新たな展開、新たな謎が出てきます。テンポがよく、登場人物が多すぎることもなく、あっという間に最後まで読みました。
最後に真相が明らかになった後は、そこで終わらず、数話かけて裁判で真相に迫り、関係者が証言台で供述していきます。
それぞれの人物の動機が丁寧に描写されていて、そこがとても良かったです。
最後はゆっくりと終わりまで味わいました。
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